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パレス・メイヂ28話最終回ネタバレ
今日は、久世番子(くぜばんこ)先生連載の パレス・メイヂ(28話最終回)のネタバレと感想をご紹介します。
※文字のみのあらすじとなりますが、ネタバレには注意です!
パレス・メイヂ28話最終回ネタバレ
【あらすじ】
先帝の名を冠した宮殿、壮麗で豪華なパレス・メイヂで出逢った御園公頼(みその・きみより)と女帝・彰子(あきこ)は、少しずつ身分違いの恋を育んでいきました。
「陛下の籠になりたい」と訴える公頼に、彰子は心を許した笑みを浮かべました。
本編から10年後、物語はエピローグを迎えます。
御園家の女中だったお律は新聞記者となり、彰子の弟の東宮(とうぐう・皇太子のこと)が半年間の外遊に出るという記事を書いています。
東宮侍従(じじゅう)の公頼は、外遊にお供することが決まっています。
東宮の外遊に当たり、ロンドンにいる鹿王院威彦(ろくおういん・たけひこ)伯爵は自分が案内すると言って聞きません。
威彦はもともと皇族で、英国人の未亡人・エリザベスと結婚するために臣籍降下して一般人となったのでした。
威彦はなかなか進展しないように見える公頼と彰子の仲に気を揉んでいますが、エリザベスは二人が独自の道を歩むのではないかと思っています。
幼児だった東宮は、立派な少年に成長しました。
先帝の側室だった母・真珠は東宮の外遊を心配していますが、東宮は離れて育った母が心配してくれること自体を嬉しく感じています。
彰子は、次の帝となる東宮が広い視野を得て諸外国の君主たちと親交を結ぶことが必ず将来の役に立つと言います。
旅立つ公頼に餞別を与えるという彰子の言葉に、公頼は将来彰子が譲位した後に暮らす外国の下見も兼ねているから餞別は無用だと返します。
宮殿の表(政治の場)と奥(私的空間)を仕切る廊下の端のふすまの前で、二人は別れようとします。
しかし、どこか淋しそうな彰子の表情を見て、公頼は思わず手を伸ばして彰子を抱きしめ、やっぱりそのぬくもりを餞別にしたいと告白しました。
東宮たちが外遊に出てから一週間後、東宮から彰子へと手紙が届きます。
一番落ち着く、誰も来ない廊下で手紙の封を開けると、中からもう一通、公頼からの封筒が出てきました。
本来臣下が帝へ直接手紙を送ることは許されませんが、東宮のはからいで私的な手紙を同封させたのです。
船の中で何を書こうかと悩む公頼でしたが、彰子が公頼の書く回想記を読んでみたいといっていたことを思い出し、14歳の出逢いの時からの思い出をしたためました。
その手紙を感慨深げに読む彰子の表情を描いて、物語は終わります。
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パレス・メイヂ28話最終回感想
壮麗な宮殿を舞台に繰り広げられた身分違いの恋物語が、いよいよ完結です。
下級貴族でしかない公頼と、恋愛すら自由にできない女帝の彰子が少しずつ互いを知り、距離を詰めて想い合うようになる過程に、胸が高鳴ります。
帝と言っても結局は籠の鳥でしかない彰子を理解し、あくまで臣下として接しつつも「広く大きな籠になりたい」と願う公頼の深い愛情に、彰子はどれほど救われたでしょうか。
10年後のエピローグは、公頼と彰子の穏やかながらも深い愛情を感じさせるもので、二人の幸せを強く感じました。
他の登場人物たちもそれぞれ最良の道を選んでいるのがわかり、大団円とはこうでなければという安心感がありました。